滑走路番号



滑走路の両端には、滑走路番号と呼ばれる滑走路の方角を表わす数字または数字とアルファベットの組み合わせが、大きくペイントされている。
これは、真北(磁北)からの方位角を、時計回りで示すもので、実際の角度を10度単位で表わしたものである。

平行して2本の滑走路がある場合は、"34R"や"34L"というように右側、左側を意味するRやLをくっつけて表現する。
平行して3本の滑走路がある場合は、真ん中の滑走路を、"34C"というような表現をするようだ。

数字はあくまで便宜的なもので、厳密に角度を表わすものではない場合がある。

たとえば、新千歳空港と隣接する航空自衛隊千歳基地は2本づつの滑走路があるが、実はこれらすべての滑走路の方角は002度/182度で同じである。
にもかかわらず、新千歳の滑走路は01R/19L、01L/19Rで、千歳基地は36R/18L、36L/18Rとなっている。
これは、新千歳空港が新設されたときに、隣接する4本の滑走路が同じ数字だと紛らわしいということで、わざと違う数字にしたようだ。


昔、ある刑事モノのテレビドラマのオープニング映像で、出演者が横一列で並んで滑走路らしきところを歩いてくるシーンがあった。
そのときの滑走路番号は、番組タイトルをそのまま滑走路番号に見立てた、"75"だった。

が、そんな滑走路番号は実在しません!