タルゴ


TALGO(Tren Articulado Ligero Goicoecha−Oriol)は、スペイン国鉄(RENFE)が誇る特急列車のことである。

"タルゴ"の名称は、スペイン語での、関節(連接)列車、軽量の頭文字と、ふたりの開発者の名前の頭文字から取られた。

また、この車両を開発・製造する会社の名称でもある。

特徴としては、一般の車両よりもかなり小ぶりなサイズで天井が低く、かつ、車輪が車両と車両の間に配置された、"連接式"列車であるということと、線路幅の違う路線を直通できる仕掛けを持っていることが挙げられる。

これは、スペイン国内の線路幅(1,668mm)とフランス国内の線路幅(1,435mm)の両方の線路を走れるというスグレものだ。
※高速新線区間を走るスペイン版TGVである"AVE"は、線路幅は1,435mmなので、もちろんこの区間もタルゴは走っている。

国境の駅構内にある、軌間変更用の専用線路をゆっくりと走りながら車輪の幅を変えていくさまは、その時に発せられる、"ググッ、、、ググッ、、、"、という独特の音とともに、マニア(?)にとっては堪えられないセレモニーである。

TALGO
(掲載写真:旧型タルゴ)

写真のタルゴは旧型(1968年以降製タイプ)であるが、このほかに新型のタルゴもあって、そっちのタイプは、カーブ区間での速度向上のために振り子式となっている。

旧型・新型共、昼行用座席車タイプと夜行用寝台車タイプが製造された。

旧型・新型の座席車と新型の個室寝台車を何回か利用したことがあるが、旧型はかなり年季が入っており、建てつけが良くないので"ガタピシ"とあちこちから騒音が発生していた。
1等車の座席にいたっては、イスの向きを変えるとロックがなかなか掛からず、走行中にだんだんと向きが変わってしまう始末・・・。